やはり、役所主催だと萌えない!?

石川コンテンツマーケット」主催者側の発表はどうなるのかわからないが、翌日、昼休みの時点で、受賞者の発表は、ホームページ上ではなされていない。 コスプレ衣装の縫製等、ICTメディア以外でも、オタク文化に関与している県なのだが・・・ 役所ならではの、そういった面での連携が見いだせない。 Biella(北イタリア)ではないが、小さな地域に繊維産業があつまっている中、個々の企業間のシナジー効果が生まれるような土壌があるのだが、県内で単にICT分野やコンテンツだけのオタク文化ではなく、地場を活かしたもっと広い産業間での、オタク文化発信地にするならば、普段連携しないと思われるパーソンを結びつける為の「場」つくりにこそ、自治体の活躍の意味があるように思われる。
一時期インキュベータ施設事業にも乗り出していた、竪町のベルセルが、アキバ文化の発信基地作りをはじめたが、県外資本の販売店が集まるだけでは、産業振興の「場」にはならず、オタな児童・生徒のたむろの場となるだけ?

  • 準備不足か、出展は少なく感じる

     県立工業の、ふすま絵(下のほう)は魅力的だったが、訪問した時既に、講演会が始まっており、製作者の話は聞けなかった。
  • Hoo Poo は、所用があり、最後までいなかったのですが、関係者の話によると、
    「その後の交流会が1Hの予定が2Hとなり、参加者間の交流が進んだようだ。」
    との事。 2月に入って、14日間での締め切り、もう少し早く、関係者にイベントが周知されていれば・・・ 継続事業との事、来年に期待しようか!

で、インキュベーション施設として、2001年頃に考えていたネタですがぁ・・・

1.長期スパン_______________________

 「県内産業の歴史的考察(繊維業界の失敗)サマリー」

 明治9年、石川勧業試験場(現在の工業試験場)を、全国に先駆
けて設置し、明治20年には、金沢工業高校(現在の県立工業と、
教育の流れ的には、市立美術工芸大学)が、伝統文化であった久谷
焼き等に、工業デザインの手法を取り入れ、伝統文化と工業デザイ
ンを県の産業として確立すべく、文化・教育のインフラ(箱もの行
政でなく、人材育成機関として)が整備された。

 また、繊維機械産業においては、後記の繊維産業の景気にささえ
られ羽二重織機等の力織機の改良・開発に伴い、江戸時代からの匠
の技に支えられた工業生産のノウハウが地場産業に蓄積された。

 繊維関係に関しては、第一次大戦後、一時期国内生産の半数を占
めるだけの発展をみ、昭和不況(昭和初期)の国際的な恐慌時にも
絹織物から人絹(レーヨン)への転換により、産地としての地位を
確立した。 戦後も、確固たる産元商社(日本一といわれた一村産
業など)が、委託生産から自主生産に切り替えることにより、いわ
ゆる「ガチャ万景気」を謳歌し(昭和40年代前半に、繊維関係者
卯辰山運動場に、東・西の廓から芸子さんを呼んで大運動会を行っ
ていた事が、今でも脳裏をよぎります。)た。

 60年代後半からの、繊維産業が過剰生産不景気の波、その復興
資金としての「特定繊維工業構造改善臨時措置法」等による、設備
のスクラップ&ビルドにより、繊維機械産業は淘汰され、もしくは、
工作機械産業への転進により、強固な企業へと成長した。

2.地元資本________________________

  「地元でなければ、グローバル・リストラの渦中に」

 しかし、繊維産業に関しては、国策であったアパレル産業への進
出の失敗、改善臨時措置法への過度の依存により、弱体化が進み、
大手原糸メーカーの資本注入による、産元商社の産地代理店化、並
びにアジア諸国での低コストな繊維産業の追い上げにより、見る影
もなくなった。 繊維機械産業や工作機械産業のアジア諸国への輸
出拡大が、皮肉にも、繊維産業荒廃に手を貸してしまった。

 弱体化した繊維産業は、大手メーカーのグローバル戦略の中で、
常にリストラの嵐に巻き込まれ、ますます荒廃を進めている。
(現在の情報産業の中でも、大手資本の比率が高まり、グローバルな
リストラの渦中にある企業は、まさに、繊維産業の後追い自殺をす
るようなものである。)一方、工作機械産業に目を移すと、工業系
の高学歴(とはいいつつ、60年代ですから、高校ですが)な人材
の投入、伝統的な匠の技の精神の投入により、地元資本での国際的
なメーカーへと躍進している。

 現在、金沢市中心地から、高等教育機関が郊外へ出てゆき、明治
〜昭和にかけての、工業技術・工業デザインに相当する技能である、
情報技術に関する人材が地場情報産業との結びつきが疎遠となり、
産業界は、入社後の教育に力を注がなければ先行きが心もとない状
態でありつつ、目先の売上に気を取られ、その救済作としての大手
資本の注入もすでにままならない時勢となっている。


3.再起のための人的投資__________________

 「新たな産業創出のための教育・研究、打ちこわし事業や救済の
原資確保でなく」

 このような情勢において、石川県内に、オンリーワンの商品を
持ちえた企業を育成するためには、人材の再教育の場の提供や、研
究的事業の配分が必要となってくる。

 旧県庁舎にそういった場を作るならば、各大学(特定の大学の近
くでなく)のオフショア研究室と、地場情報産業企業の研修施設の
提供(ホンダの社員食堂ではないですが、テーブル毎に○△の話題
と題して、昼食時間中にシナジー効果を得る場のを演出しないと・・
 世界的な新産業が創出されているのは、そういった、フェースツゥ
フェースの関係が築けるような極めて狭い地域です。)でしょうか?

さておき、キャラクターと云う意味では、このイベントとは別に、本館で行われていた作品点の方に興味を感じる。

  • かわいいねずみたち

     ねずみの姿に萌えぇ・・・

って事で、今回の目的であったイベントでは、萌えはなかった。